こんにちは。英語&ビジネスコーチの鈴木逸郎です。
今回は、外資系企業への転職を考えている方にお伝えしたい内容です。
私が外資系企業に転職したときの体験談を基に、外資系企業への転職を外国人エージェントに任せるのが安心な理由を解説します。
もし今、外資への転職活動を国内エージェントとだけされているのであれば、外国人のエージェントともコンタクトを取ることで、活動はよりスムーズになるでしょう。
Contents
なぜ外資系企業への転職には外国人エージェントなのか?
最大の理由は、従業員を必要としている企業の外国人マネジメント層や担当者と、直接英語でやり取りして深いコミュニケーションが取れているから。
もちろん、求職者である私とも、仕事のことだけではなく、どんな仕事がしたいのか、ライフスタイルや信条など、私という個人をできるだけ理解しようと蜜にコミュニケーションしてくれました。
その結果、双方の希望がうまく合致する案件を提示してくれて、入社後のミスマッチは最小限。
日本人だと躊躇してしまいそうな、給与や待遇面の交渉なども当然の業務として進めてくれるプロの仕事に、安心して入社を決めることができたのです。
さっそく、その経緯を詳しく解説していきます。
私の初めての外資系企業への転職
私にとって1社目の外資系企業への転職活動は、MBAに私費留学していたオランダからでした。
当時は現地企業でインターンとして働いていたのですが、よりよいポジションを求めて、日本に帰国することに決めました。
まずは、皆さんもご存知の大手転職サイトや、エージェントに登録して求人を探したのですが、なかなかこれといった求人には巡り会えません。日本への帰国する日程も迫る中、私は思い切って、少し規模の小さな、外国人エージェントの会社(以下、A社と呼びます)に相談をしてみることにしたのです。
転職仲介の会社はあなたのパートナー
A社の担当者と話して驚いたのは、今までの私の経歴や、これからしたい仕事、ライフスタイルや信条など、私という人間を理解しようとしてくれたこと。
日本の転職エージェントでは、業務内容のほかに給料や勤務時間など、主に待遇面や条件の話が中心だったので、最初は戸惑いました。
でも、彼らにとって私はパートナー。
私の価値を知り、それを最大限に評価してくれる会社に私を売り込むために、私を理解しようとしてくれたのです。これはとても心強かった!
納得のいく転職先が決まるまで、入社後のフォローも万全
自分でも求人を探しつつ、A社で候補の会社が見つかると都度連絡をくれて、その中から、私が納得した会社だけ、選考を進めてもらいました。
履歴書やレジュメも、提出する前に一緒に確認し、それぞれのポジションにマッチするよう、毎回微修正を行いました。
面接の前や、終わってからのフォローも万全!面接前には応募ポジションの最新情報や面接官についての情報共有、面接に通らなかったときは、次回に活かせるよう、うまくいかなかった理由を率直に伝えてくれます。
日本の会社では、そこまでのフォローは無かったので、これも驚いたことの1つです。
担当エージェントはとても親身で、最終的な転職先が決まったときには、一緒に喜び、祝杯をあげてくれました。彼らにとってはこれも仕事の一部ではあるのですが、とはいえ、仕事を超えた信頼関係が築けたと感じました。
実際、入社後も私の上司に私の様子を聞いたり、私に転職先の様子を聞いたり、なにかと気にかけてくれました。
私の2社目の転職(外資から外資へ)
1社目で2年が過ぎたころ、私は次の転職を考え始めました。
理由は、40歳を目前にして、できるだけ早くマネジメントの経験を積みたかったからです。その背景には、予期せぬ親会社の変更(M&A)、それに伴う大幅な組織変更などで、キャリアプランを変更せざるを得ない状況になっていたこともあります。
そこで、再びA社のエージェントに連絡を取り、私の希望を伝えて活動を開始しました。
留学していたときと違い、忙しく働きながらの転職活動はとにかく時間がありません。そういったときに、すでに信頼関係を構築しているエージェントに動いてもらえるのは、非常にありがたかったです。おかげで、短期間に効率よく転職を決めることができました。
A社の彼とは、起業してからも連絡をとっているので、「外資に転職したい」という知人を紹介することもあります。
外資系転職あるある
ここからは、外資の転職活動が初めての方のために、外資転職にありがちなことをご紹介します。日本企業でもベンチャー等でこういったことを取り入れている会社もありますが、知っておいて損はありませんよ。
会食しながらカジュアル面談
日本でも、最近ではベンチャー企業などで「食事でもしながら、お話聞かせてください」ということは増えているようです。
私が初めて会食しながらのカジュアル面談を受けたのは10年前。場所は、港区のアメリカンクラブでした。
初めての会食はとても緊張しました。業務に支障ない英語レベルを自負していた私ですが、未来の上司との会話に必死で、料理を味わう余裕は全くありませんでしたw。
ただ、お互い飾らず、腹を割って話す場を持つというのは、入社後のミスマッチを防ぐためにとても有用です。
面接する立場になってからは、これは!という候補者とはよく会食したものです。
やっぱり聞かれる「ご家族も賛成していますか?」
外資系の面接ではよく聞かれます。
特に日本企業から転職する場合は、外資独特の文化に戸惑いがち。
そんなときでも、家族の支持を得ている人は、腰を据えて仕事し、確実に結果を出す傾向が高いのです。
私も面接でよく聞かれましたし、最終面接が終わって、諸条件が記載された書類を渡された際にも、「奥様と一緒に確認してください。良いご連絡をお待ちしております。」と、人事の方から言われました。
当時の私はちょうど長女が生まれたばかり。妻と娘の入院する産院で、その書類を一緒に確認したことを覚えています。
入社タイミングは12月や1月が多い
2社目については、私は夏頃から活動し、入社は12月中旬でした。
まずは自分の現状を整理して、エージェントとアポを取り、希望を伝えるところからスタートです。
なぜ12月か1月が多いのかというと、多くの外資系企業は、1月から新年度が始まるため、採用のための予算を確保しやすいからです。
ただ、がっかりしなくても大丈夫。欠員補充に関しては通年で行っている企業も少なくありません。
私はマネージャーとしての転職で、1月入社予定でした。
しかし、「引き継ぎの都合があるから、もっと早く来てくれないか」と求められ、半月早めて12月中旬からの入社になりました。ただ、その結果、前の会社からのボーナスを受け取ることができませんでした。
でも、それをちょっとこぼしたら、担当エージェントがしっかり交渉してくれて、転職先からボーナス分をいただくことができました!こういった交渉も、外国人エージェントの得意とするところですね。
いかがでしたでしょうか?
外国人の信頼できるエージェントが、転職活動のパートナーになってくれるメリットや安心感が少しでも伝わりましたら、幸いです。皆さんの転職活動が、うまくいくことを祈っております。