多くの医師が英語を学ぼうとするとき、「ネイティブが使う英語=正解」と考えがちです。そのため、ネイティブが使う難しい単語や独特な表現、複雑な文法を一生懸命覚えようとしてしまいます。
でも、忙しい医師がそのような学習を続けた場合、途中で挫折してしまうケースが非常に多く、とてももったいないです。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?
しかし、実践的な場では試験対策の英語はもう必要ありません。
医師として英語を使う目的は、日常の診療や学会発表、国際的なコミュニケーションで「相手に正確に伝えること」です。そのためには、試験対策とは異なる視点で英語を学ぶ必要があります。
そこで今回は、英語学習に対する誤解と思い込みを払拭していただけるよう、英語学習のポイントや正しい方向性をお伝えしましょう。
医師に求められる英語は「グローバルスタンダード」
医師の世界において、英語を使う人の大半はノンネイティブです。国際学会でも、英語が母語ではない医師が多数を占めています。そのため、ネイティブのように流暢に話すことや、ネイティブ特有の言い回しを使うことは、必ずしも必要ではありません。
むしろ、重要なのは「グローバルスタンダードの英語」を身につけること。
グローバルスタンダードの英語とは、ネイティブ・ノンネイティブを問わず、誰にでも伝わるシンプルな英語のことです。難しい単語や言い回しを使わず、分かりやすく、明確に話すことが大切なのです。
「ネイティブのように話す」は不要?
英語を学ぶ医師の中には、「ネイティブのような発音に近づける努力をしなければ」と思い込み、悩む方もいます。
しかし、実際には、発音の完璧さよりも、明瞭で聞き取りやすい英語を話すことが重要です。アクセントが多少違っても、シンプルで正確な表現を使えば、十分に通じます。
発音がネックで、英語を話すことに苦手意識を持っている医師は非常に多いです。だから私は、ゴールを「ネイティブのように話す」から「グローバルに通じる英語を使う」に切り替えることを推奨しています。
事実、英語学習のゴールを「グローバルに通じる英語を使う」に変えただけで、英語に対する意識と英語の学習方法が変わり、私の受講生である先生方も診療や学会で自信を持って英語を使えるようになっています。
英語トレーニングの正しい方向性まとめ
- 難解な単語よりも、シンプルで伝わりやすい表現を使う
- ネイティブのような発音を目指すよりも、明瞭で分かりやすい発音を意識する
- ネイティブ特有のスラングや言い回しを覚えるより、標準的な表現を身につける
- 試験対策のように「覚える」ことに重点を置くのではなく、「使う」ことを意識する
医師の英語は「ネイティブのように話せるかどうか」ではなく、「自分の言いたいことが相手に正確に伝わるかどうか」が重要です。グローバルに通じる英語を身につけることで、より実践的な英語力を養いましょう。
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