こんにちは。英語&ビジネスコーチの鈴木逸郎です。
受講生さんから
「外資系企業への転職はいつがオススメですか?」
「8月から10月に活動を始め、12月、1月に入社するのがオススメって本当ですか?」
と聞かれることがあります。
外資系企業への転職を考えている方のために、解説していきますね。
Contents
外資系企業の求人が秋に増える理由
ご存知の方も多いと思いますが、外資系企業の会計年度は1月スタート。そのため、新年度の体制を見据えた求人が増えるのは事実です。
そして、いい人材が見つかれば、前任者との引継ぎを考慮して、「1日でも早く入社してほしい」というオファーをします。
だから、多くの求人サイトでは「外資への転職は10月から12月入社がオススメ」的な記事が掲載されているのです。
日本企業の多くは、4月がスタートなので、「今の仕事のキリがいい4月に」と考えている方は、少し早めることでチャンスが広がるといえるでしょう。
私もMBAから帰国後に勤めていた日本企業を10月末に最終出社し、11月は有給休暇の消化に充て11月末に退職しました。このときは、夏頃から外国人のエージェントと会って、自分の希望を伝えました。
また、新しい会社は新年度のスタートする1月からと考えていたのですが、先方から「12月に入社できないか?」と打診され、12月中旬入社にしました。入社してすぐにクリスマス休暇になってしまったのですが、「交渉に応じてくれた」と良い印象を持って迎えていただいたように感じます。
中途採用の求人は、通年行われている
とはいえ、必要な人材を確保するために、どこの企業でも必要なタイミングで中途採用をしています。
だから私は、「外資系企業への転職はいつがオススメですか?」という質問には、「あなたにとって“今だ”、“この求人に応募したい”と納得できるタイミングで動きましょう」と回答しています。
そして、転職のタイミングだと思ったときに、すぐに動けるよう、準備を整えておくことがとても重要です。
転職の準備とは?
転職のためには、少なくとも以下の3つをやっておくことをオススメします。
履歴書のアップデート(日本語版と英語版)
英文履歴書はCV(curriculum vitae:カリキュラム・ビタエ)といい、必ず提出を求められます。
ご自身の実績を振り返り、正確な数値を記録しておきましょう。できるだけ記憶がフレッシュなうちに、背景と合わせてアップデートしていくのがおすすめです。
CVのアップデートは、キャリアの理想と現実、そしてそのギャップを埋めるための「次の一手」を考察する絶好の機会にもなります。
インタビューの準備(日本語と英語)
定番の質問である、「あなたの強みと弱み」や「成功体験・失敗体験」などは、日本語はもちろん、英語でもスラスラ言えるように準備しておきましょう。
その際のポイントは、適切な具体例を使って、異業種の人にもわかりやすく説明できること。個別の具体例こそが、あなたらしさと説得力の源泉になります。
外資系の転職に強い外国人のエージェントを探す
外資系への転職であれば、日本人だけでなく、外国人エージェントともコンタクトを取っておきましょう。
彼らは独自のネットワークを持っていることが多く、未公開案件を個別に持っていたりもするからです。まずは複数のエージェントにコンタクトをとり、徐々に、信頼できる何名かに絞っていきましょう。
尚、外国人のエージェントについては、こちらの記事「外資系企業への転職を外国人エージェントに任せるのが安心な理由」も参考にしてください。
まとめ
私は、これまで何十人もの採用に関わってきましたし、部下や同僚の他社への転職も見送ってきました。
その経験から言えることは、転職のタイミングというのは、色んな偶然によってもたらされることが多い、という点です。
そのチャンスを確実にものにするためには、やはり、今回ご紹介した3つの準備を、普段から進めておくことが本当に大切です。
皆さんが転職活動を成功させ、理想とするキャリアに一歩でも近づかれることを、心より応援しております。