学会にてポスターやオーラル発表をする際、最初に「 I’m not good at English, but..(私は英語が得意でないのですが..)」と、始めていませんか?
実は、このフレーズこそが失敗の元。NGワードです。
とはいえ、恥ずかしながら英語が苦手だった頃の私も、決まってこのフレーズからプレゼンを始めていました。
でも、あるとき、アメリカ人の同僚から「なぜ鈴木さんは、”英語が得意じゃない”なんて、わざわざ言うの?」と、半ば呆れ気味に言われたのです。
「ん?どういうこと?」
私は、なぜそんなことを言われるのか、とても困惑しました。社内はネイティブや帰国子女が多かったので、自分ではむしろ気配りのつもりで言っていたからです。
でも、彼から理由を聞いて納得! 教えてくれたことに感謝しかありません。
「 I’m not good at English, but..」に心当たりがある方は、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
英語プレゼンで「英語が得意じゃない」がダメな理由!
理由は、このような発言が「自信がない人」という印象を与えてしまうからです。だから、特にアメリカ人に対しては、NGワードと言ってもいいでしょう。
日本人としては、謙虚な気持ちから出た言葉。それなのに、てしろネガティブな印象を与えているとはショックですよね。
でも、国民性を考えてみれば当然で、アメリカは「常にポジティブに、どんどんチャレンジすること」を美徳とする国です。 そんな環境下で育ってきた彼らからすると、冒頭から言い訳のような発言をする人の話を、興味を持って聞ける訳がないのです。
漢字を1つや2つ書けるだけで、「私は漢字マスター!」と、明るく自信たっぷりに話すような国民性です。そんな彼らからすると、聞く価値のある内容であれば、英語の上手下手に関係なく、堂々と話すべきだと考えているのです。
だから、余計なひと言は添えず、冒頭から、自信満々でプレゼンテーションを始めましょう!
英語プレゼンの本番直前に、おさえておきたい3つのポイント!
・聴講者全員に聞こえるよう大きな声で
・いつもより少しゆっくりしたテンポで
・うまく説明するよりも、熱意を伝えることにフォーカス!
「えー!?そんなことなの?」と、少し拍子抜けするかもしれませんが、日本語で発表するときと何も変わらないのです。
その中でも、声量はものすごく大切。日本人の英語がうまく伝わらない理由として、実は、単純に声量が足りていないだけのことも多いのです。
【声が小さい】→【うまく伝わらない】→【反応を来にして、さらに声が小さくなる】
このような悪循環にならないよう、ぜひ「声量」を意識してみてくださいね。
そして最後は熱量!
「私の発表する内容を、ぜひ聞いてほしい!聞く価値がありますよ!」
そんな溢れる情熱を持って話せば、必ず聞き手をグイグイと引き込む、素晴らしい発表になるはずです。多少言葉が詰まろうが、噛もうが全く関係ありません。
ご自身の研究を日本語で話すときの熱量、そのままでいきましょう!
英語プレゼンが上達するコツ!
それは、事前準備につきます。これも日本語での発表と同じです。
時間的な余裕をもって、スライドとスクリプト(台本)、そして質疑応答の用意をしましょう。
それらの内容をだいたい頭に入れたら、最後に、英語のできる同僚相手にリハーサルをするのがおススメです。
もし、そのような人が周りにいなければ、オンライン英会話のネイティブ講師に頼みましょう。プレゼン準備に英会話を利用されている先生方、実は多いです。
英語プレゼンテーションについては、こちらも参考にしてください。
カンファレンスや研究発表で大事なのは英語よりも〇〇