忙しい医師のための英語学習術:新年に学習の焦点を絞りましょう

新年あけましておめでとうございます!

新しい年のスタートは、個人やキャリアの成長に向けた戦略を考える良い機会です。そして、英語力向上を目指す医師にとって、明らかなのは、時間が最も貴重な資源だということです。

では、多忙なスケジュールの中で効率よく学ぶための成功の鍵は、なんでしょうか?

それは英語学習の焦点を絞ることです。今回は、英語を学習するときの焦点の絞り方を解説します。

英語学習の焦点を絞ることの重要性

同時に複数の患者様を把握しなければならない医師は、マルチタスクの達人なので、ついついあれもこれもと手を広げてしまいがちです。そのため、英語学習でも苦手な部分を克服するつもりが、範囲を広げすぎて、燃え尽きたり成長が停滞したり中断してしまいます。

そうなってしまっては本末転倒なので、語学学習でも完璧を目指して広く浅く学ぶのではなく、必要なポイントに焦点を絞ることが重要です。

つまり、「どれだけ英語を学べるか」ではなく、「どのような英語が自分の目標達成に役立つ英語を学ぶこと」に注力すべきなのです。目的に基づいた学習を優先することで、医師としてのキャリアに直結するスキルを効率的に身につけることができます。

優先すべきことと手放すべきことを決める

効率的に学ぶためには、最初に「手放すべきこと」を明確にすることが大切です。多くの医師にとって、英語学習の目標は自分の専門知識を正確に伝えることであって、ネイティブのように話せることは重要ではありません。

そのためには、以下のような割り切りが必要です。

発音

◎優先すべきこと: 子音の発音

子音の発音は、相手にとって英語の理解度を高める上で重要です。特に「p」「t」「k」などの明確な発音を意識しましょう。

✕手放すべきこと: ネイティブのような完璧な発音

完璧な「TH」音や、ネイティブのようなイントネーションは必要ありません。話の内容が伝われば十分です。また、母音については、日本語のカタカナの発音と差がない場合には無理に差をつける必要はありません。

文法

◎優先すべきこと: 基本的な文型や時制の一貫性を保つこと

✕手放すべきこと: 細かい文法のルールへのこだわり

冠詞(”the/a/an”)や三単現の「-s」など、英語のテストに出たような細かい文法ルールにこだわりすぎないこと。これらの間違いは理解に大きく影響しません。

語彙

◎優先すべきこと: 専門用語と、その分野に関連する用語

医師としての専門分野をまずは優先させ、それに加えてプレゼンテーションや診療で使う一般的なフレーズを学習します。

✕手放すべきこと: 高度な語彙や慣用表現

滅多に使わない高度な語彙や慣用表現は、無理に覚える必要はありません。中学や高校で習ったようなシンプルな表現でも、十分コミュニケーションはとれますよ。

 

現実的なマインドセットで成功をつかむ

学会発表や患者とのコミュニケーション、さらにはフェローシップ面接などで、聞き手が求めているのはあなたの英語力ではなく、医師としての知見です。

だから、完璧な英語を目指すのではなく、目的に合った英語をできるだけ早く習得することを優先させましょう。

英語がキャリアを妨げる要因と考えていた方も、明確なコミュニケーションを重視することで、むしろプラスにする武器と捉えられるようになりますよ。

これまで数々の研究でも示されているように、ネイティブのような正確さよりも、相手に伝わる明瞭さを優先することで、最小限の努力で効果的にコミュニケーションを図ることが可能です。

最後に

これまで英語に伸び悩んで来た方も、賢く焦点を絞った学習を心がけ、本来の目的であるグローバルでの活躍を叶えてください。

ネイティブレベルの英語を目指すプレッシャーを手放し、必要なスキルに集中することで、英語は負担ではなく武器となります。聞き手が評価するのは、あなたの知識と洞察です。それを伝えるだけの英語力があれば十分です。

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