海外学会で初めてプレゼンテーションをする医師へのアドバイス

初めて海外学会でプレゼンテーションをすることは、医師にとって非常に大きな挑戦です。特に、英語でのプレゼンテーションは緊張を伴うものです。

しかし、事前の準備と心構えをしっかりと行えば、成功へとつながり新たなキャリアが開けます。

今回は、学会でのプレゼンテーションを成功させるためのポイントをご紹介します。

学会期間中に、座長に挨拶に行く

学会でのプレゼンテーションの成功は、座長との関係にも大きく影響されます。座長はプレゼンの進行を担当し、質疑応答の際にも重要な役割を果たすキーパーソンだからです。英語ではchairperson・chairmanといいます。

日本の学会では、演者同士の事前打合せがあるのが普通ですが、海外では特に設定されていません。そのため、ご自分の本番前、できれば前日くらいに座長に挨拶に行き、プレゼン概要や質疑応答の流れ等について確認しておくようにしましょう。

座長の役割とは

座長の主な役割は、セッションの進行と時間管理をすることです。セッション中は、各発表者の発表時間を管理し、質疑応答の際には質問者を指名します。

また、会場から質問が出ない場合は、自ら質問したり、議論を促進する役割も担います。座長と本番前にコミュニケーションしておくことで、プレゼンがスムーズに進行し、質疑応答も効果的に行うことができるのです。

座長に伝えるべき質疑応答の事前打合せ内容

質疑応答は、プレゼンテーションの中で最も緊張するパートといっても過言ではありません。特に英語での質疑応答は、難易度が高いと感じるかもしれません。

現に、私のクライアントの先生方も苦手意識をお持ちで、プレゼンテーションが近くなると、毎週のセッションで質疑応答の対策に時間を割くことがあります。

だから、座長との事前打合せの際は、準備しておいた想定質問リストをインプットするようにしましょう。

また、ご自身の英語レベルも伝え、もし会場からの質問を理解するのに手間取るような状況になったら、サポートしてほしいことをお願いしておくとよいです。

座長は経験豊富な方がアサインされているので、質問意図をわかりやすく言い換えてくれたり、想定質問リストを考慮して、質疑応答を成功へと導いてくれるでしょう。

英語のプレゼンテーションをこなすコツ

英語でのプレゼンテーションが苦手な場合でも、いくつかのコツを押さえることで、焦らずに発表と質疑応答をこなすことができます。

簡潔で明確なスライド作成

スライドは簡潔にし、視覚的にわかりやすくすることが重要です。たくさんの内容を盛り込むのではなく、ポイントを限り絞り込むことを心がけましょう。

リハーサルを重ねる

何度も繰り返し練習し、流れを完全に頭に入れておくことが大切です。特に、発音に自信がない場合は、事前にネイティブにチェックしてもらうことをおすすめします。

キーポイントをメモする

プレゼンテーションの要点をメモにまとめ、万が一、緊張で頭が真っ白になったときにでも、参照できるようにしておきます。

スロースピーキング

緊張すると早口になりがちですが、ゆったりと話すことを心がけましょう。

ノンネイティブの聞き手にとって、理解しやすいスピードとするのが大切です。

リハーサルを録音・録画するなどして、話すスピードを調整してください。

質問を再確認する

質疑応答の際に、質問が聞き取りにくい場合は、焦らずに「Could you please repeat the question?」や「I’m sorry, I didn’t catch that. Could you clarify?」などと尋ねるようにしましょう。

また、ある程度、内容を理解できた場合、「My understanding is____. Am I right?」のような聞き方で、自分の理解が合っているのかを確認するのもおすすめです。

ポイントは、曖昧な理解のまま、なんとなく回答するのではなく、まずは質問の意図を正確に把握することが大切です。必ず、キーパーソンの座長と事前に打ち合わせをして、協力してもらいましょう。

まとめ

初めての海外学会、初めての英語でのプレゼンテーションは、多くの医師にとって大きな挑戦です。しかし、事前準備や当日対応をしっかりと行えば、成功確率を大幅に引き上げることができます。

そのためには、準備を早い段階から開始するに越したことはありません。

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