英語プレゼンの恐怖の原因2つとその対策方法

多くの医師は、受験英語はもちろんのこと、普段から論文を読み慣れているため、英語の読み書きについては、問題ない方が多いです。

しかし、学会で英語でプレゼンテーションをするときに、「嫌だ」、「登壇したくない」という気持ちになる医師が多いのはなぜでしょうか?

この記事では、医師が英語プレゼンに恐怖を抱く原因2つと、その対策方法を解説します。

病気の原因がわかれば、治療法があるように、英語プレゼンの恐怖にも、原因と対策があります。

私が普段のレッスンで、受講中の先生方にもお伝えしている、実践的な方法です。ぜひ参考にして、次回のプレゼンのオファーを快諾し、活躍の場を広げるのにお役立てください。

医師が英語プレゼンに恐怖を抱く2つの原因

冒頭でもお伝えしたように、多くの先生方は読み書きは問題ありません。しかし、そんな先生方が英語プレゼンが「嫌だ」と避けたくなる理由は、下記の2つです。

  • 質疑応答で「質問を聞き取れない」から
  • 質疑応答で「伝えたいことを英語でうまく表現できない」から

それぞれの対策と共に、詳しく解説していきましょう。

質疑応答で「質問を聞き取れないかも…」という恐怖

プレゼンを終えた後、その内容に関して質疑応答の時間が設けられています。学会には医師だけではなく、研究者やメーカーなど、様々な立場の方が参加していて、どのような質問が来るかわかりません。

そのため、「質問を聞き取れなかったらどうしよう」という、漠然とした不安をお持ちの先生がいらっしゃるのです。

その対策は3つあります。

対策1・マインドセット

1つ目は、質問が出ること=研究への興味関心が高いことの証明と捉えて、嫌がらずに喜ぶことです反応が薄く、誰からも質問が出ないほうが、不安になると考えましょう。

対策2・Q&Aをできるだけ多く洗い出し、答える練習を重ねる

2つ目の対策は、自信をもって本番に望むために、Q&Aの準備にもしっかりと時間をかけることです。

多くの先生方は、発表スライドとスクリプトの準備には、たくさん時間をかけていらっしゃいます。しかし、発表の出来や印象に大きく影響する質疑応答については、ぶっつけ本番で臨まれているように見受けられるのです。

これでは、質疑応答はうまくいきません。

対策は、発表内容について、同僚の医師から必ずフィードバックをもらい、想定されるQ&Aをできるだけ多く洗い出すことです。この時点では、日本語でも構いません。

洗い出したQとAを精査してから、英語訳を準備し、練習をすればいいのです。

対策3・リスニング力の強化

Q&Aの英語訳を、声に出して練習をすることで、3つ目の対策「リスニング力の強化」が出来ます。

聴いたことのない単語やフレーズを理解するのは困難ですが、知っている単語やフレーズならば、質疑応答で聞かれても「推測できる」という安心感にも繋がりますね。

質疑応答で「伝えたいことを英語でうまく表現できない」恐怖

質疑応答で、質問の内容は理解できたけれど、それを英語でうまく伝えられないもどかしさから来る恐怖です。

私も会社員だったときに、アメリカの本社やグローバル全体での会議で、何度も経験したので、よくわかります。私の回答を聞こうと、周囲が静かになればなるほど、緊張が高まり嫌な汗をかきました。

その対策も、3つお伝えします。

対策1・Q&Aをできるだけ多く洗い出し、話す練習をする

前述の聞き取り対策と同様で、想定Q&Aを洗い出し、英語で話す練習をしておきましょう。

ネイティブの同僚や英会話レッスンの講師に協力してもらうなどして、ブラッシュアップするのもおすすめです。

対策2・スピーキング力の強化

こちらもリスニング力の強化と同様に、話す練習をしておくことで、単語とフレーズの引き出しを増やせます。何度も繰り返すうちに、自信を持って堂々と話せるようになりますよ。

対策3・質問の内容がわからないときは確認の質問をする

想定外の質問が出たときには、「それはXXXという意味でしょうか?」、「もう一度、お願いします」など、確認の質問をしましょう。

質疑応答は、完璧な英語で、全ての質問に受け応えをする必要はありません。シンプルな英語で構いませんし、「その質問には後日、お応えします」と回答してもいいのです。

焦らず真摯に対応をすれば、それが聴講者にも伝わるので、むしろ好感を持つ方もいるでしょう。

まとめ

英語のプレゼンに漠然とした苦手意識をお持ちの方も、過去の失敗から嫌になった方も、正しい対策をすれば、恐怖は克服できます。

学会への登壇は、早い方で1年から半年前には打診がありますので、対策する時間は充分といえます。次にオファーが来た時は、プレゼンを成功させ、活躍の場を広げるのにお役立ていただけましたら幸いです。

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