学内外でのセミナーやカンファレンス、国際学会など、研究の成果を英語で発表する場は、医師にとって重要な機会です。
英語での発表となれば誰しも緊張しますし、初めての方は極度なプレッシャーを感じるかもしれません。
そして、自らの研究に興味を持つ新たな人々との出会いを前に「英語をもっと学んでおけばよかった」、「今からでも英語をなんとかしなければ」と考える方もいるでしょう。
しかし、研究発表の場で大事なのは、英語よりも発表の中身です。
まずはご自身の考えや研究成果の何をどう伝えるべきか、それに対してどのような質問が投げかけられるのかを想定し、準備をするべきです。
今回は、研究発表において、英語は後からでもいい理由をお伝えします。
研究発表は英語よりも中身が大事
ここでは多くの先生方が想定されている、学会プレゼンを例にお伝えします。
発表の場が決まったら、まずは日本語でプレゼンの準備をしましょう。理由は、以前のコラム「言いたいことを英語で言えるようになるには」でもお伝えしたように、日本語で考えていないことは英語で話せないからです。
- 研究成果をどういった流れで伝えれば興味関心を持ってもらえるのか
- 伝えたいことの明確化
- どうしたら、質疑応答やその後の交流で有意義なディスカッションに繋げられるのか
上記を日本語でしっかり考えましょう。
プレゼンテーションの長さは、発表に使える時間、質疑応答の時間を確認して調整します。内容を詰め込みすぎると、どうしても早口になってしまうので、ポイントはある程度絞ることをおすすめします。
そうすれば、当日多少のアクシデントや予想外のことが起こっても、落ち着いて話すことができます。
極端なことを言えば、英語の心配は、ここまで準備してからでもいいのです。
日本語のプレゼンテーションを英語にする過程は、「英語プレゼンの恐怖の原因2つとその対策方法」を参考にしてください。
発表当日には想定外のことが起きる
プレゼンテーション当日は、予期せぬことが起こり得ます。
- 直前の発表者の質疑応答が延びてしまい、発表時間が短縮される
- 他のセッションが想定よりスムーズに進み、登壇の時間が早まったり、発表時間が延長される
- うっかり自己紹介を飛ばしてしまい、時間が余ってしまう
- 予想もしていなかった質問をされる
- パソコンやマイク等、機器のトラブル
考えだしたらきりがありませんし、阻止しようもありません。
だから、どんな事態が起きたとしても慌てることなく、発表に集中できるよう、できるだけ万全の準備をしてのぞみましょう。
可能であれば、時間が不足したときに割愛する箇所を決めておいたり、バックアップで見せる補足資料を用意したりしておきます。基本的には、日本語で発表するときと同じですね。
そして、少し早めに会場に入って、全体が早く進んでいるのか、延びているのかを確認し、会場の雰囲気に慣れておきましょう。
まとめ
私にも経験がありますが、英語のプレゼンテーションに慣れるまでは、ついつい「英語どうしよう…」と英語に気を取られてしまいがちです。
でも、英語は伝えるための手段なので、言いたいこと(=研究成果)が伝われば、シンプルで構いません。
まずは、プレゼンテーションの中身をしっかり作って、シンプルな英語に変換しましょう。そして、同僚やネイティブスピーカーに聞いてもらい、ブラッシュアップしていけばいいのです。複雑な言い回しや、流暢な発音は二の次です。
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